佐保会大阪支部

~ 箏曲の世界へ ~

    

1.四季のわらべうた (古謡)

貴調会 編曲

古くから親しまれているわらべうたのメドレー
(さくらさくら・ほたるこい・うさぎうさぎ・かぞえうた)

1箏 菊領令華さん 菊福華頂さん
2箏 菊条華月さん
3箏 菊領令芳さん
4箏 菊井寿令世さん

    

2.六段の調べ (江戸時代)

八橋検校 作曲

箏曲の開祖・八橋検校の原点ともいえる器楽の名曲
同じ拍数の六つの「段」で構成されている

「六段の調べ」の作曲者、八橋検校は、江戸時代初期の方ですが、それまでの雅楽の伴奏楽器だった箏を、「箏曲」として独自のジャンルの音楽に発展させました。
八橋検校を偲び、箏の形に仕上げたお菓子、堅焼き煎餅が、京都の銘菓「八つ橋」です。
江戸時代に売り出され、大流行したそうです。

箏 本手 菊領令華さん 菊福華頂さん 菊条華月さん
箏 替手 菊領令芳さん 菊井寿令世さん

    

3.時鳥の曲 (明治時代)

楯山 登 作曲

古今和歌集の中のホトトギスを詠んだ歌と、
明るく華やかな旋律で初夏の風景を描いた明治新曲
後半に出てくるホトトギスの鳴き声を表した部分が面白い

「箏曲」、箏は地歌の三味線音楽と共に発展したので、実は多くの曲に歌詞があり、弾きながら歌います。

箏 本手 菊領令華さん 菊福華頂さん 菊条華月さん
箏 替手 菊領令芳さん 菊井寿令世さん

    

4.銀嶺 (平成)

佐藤義久 作曲

うっすらと雪化粧した遠い山並み、
真っ青な空、ひんやりとした空気
そうした清々しい遠景をダイナミックに描いている

昭和に入ってからは、箏曲に西洋音楽を取り入れたり、他の和楽器や洋楽器との合奏など、多様な音楽が生まれました。

1箏 原井佑月さん 永井琳子さん
2箏 川村紗礼さん

    

5.ミレニアムロード (平成)

水野利彦 作曲

2000年に作曲されたこの曲は、「若々しさ」「躍動感」
そして「新世紀への希望」をテーマに
若者がそれぞれの人生を歩む姿を描いている

1箏 原井佑月さん
2箏 川村紗礼さん
十七絃 永井琳子さん


17絃

17絃は、「春の海」の作曲で有名な宮城道雄が、より多彩な表現を求めて大正10年に考案しました。
上の合奏の写真では、左と真ん中が一般的な13本の絃の箏、右は絃が17本ある17絃です。
17絃は箏よりも低い音を出すことができます。

    

奈良女子大学箏曲部飛鳥会
第70回定期演奏会のご案内

飛鳥会部長の川村さんよりお知らせ。

日時:2023年10月7日(土)

開演:午後1時半

会場:奈良女子大学講堂

    

楽譜について

上から 「一 五 三 一二」
実はこれは、先ほどの「六段の調べ」の楽譜の一部です。
箏 の楽譜は、一般的に現在も、このように漢数字を使います。
一 は、引き手から一番遠い 一絃 を弾く。
五 は 5番目、三 は3番目の絃です。
一二 二つ並んでいるのは 1絃と2絃を両方弾きます。
一から十番目までが、漢数字。
13本の絃がありますので、11、12、13番目は、
斗、為、巾 と漢字を当てます。

~歌って 楽しく~

6.夏は来ぬ 日本の唱歌
佐々木信綱 作詞 小山作之助 作曲

7.バラが咲いた フォークソング
  浜口庫之助 作詞・作曲

8.奈良女子高等師範学校校歌

御歌 貞明皇后御下賜 作曲 東京音楽学校

1箏 菊領令華さん 菊福華頂さん
2箏 菊条華月さん 菊井寿令世さん
十七絃 菊領令芳さん

箏の伴奏で合唱して楽しみました。

花束贈呈

加地支部長より、菊領 令華先生にお礼の花束贈呈

演奏会の風景

懐かしくて心が和む音。それでいて力強い魅力ある演奏でした。

司会

総会実行委員長 切坂美子さん

貴調会

奈良女子大学箏曲部を指導された故井上令節先生の門下生のグループ
 現在、菊領令華先生が代表

 
菊領 (神野) 令華 奈良女子大学箏曲部飛鳥会指導者
公社)当道音楽会元常務理事、大阪三曲協会理事
奈良県三曲協会幹事、箏曲女流協会会員
菊井寿令世
(中野佳世)
井上令節先生・菊領令華先生に師事
公社)当道音楽会参与、箏曲女流協会会員
菊福華頂
(福田(桐山)満代)
S44家政学部卒 飛鳥会OG 佐保会前副理事長
菊領令芳
(清水(町田)和世)
S55 家政学部卒 飛鳥会 OG 公社)当道音楽会理事、 箏曲女流協会会員、大阪三曲協会会員
菊条華月
(多部菜月)
H31 理学部卒 飛鳥会 OG(元部長)

飛鳥会

奈良女子大学箏曲部 定期演奏会のほか、ミニコンサート、地域のイベントにも出演

 
川村紗礼 生活環境学部3回生 部長
原井佑月 生活環境学部3回生
永井琳子 文学部3回生