平成21年度




落語界の若手実力派
かつら    きちや
桂 吉弥  氏
NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」で、はまり役の徒然亭草原を演じ、


人気が一気に高まりました。大好きなサッカーもゆっくり観戦できない位仕事がお忙しいとか。


1994年 故 桂 吉朝師匠に入門して、落語への情熱を学び、その後米朝師匠の下で、


落語家としての“たたずまい”を学びました。


ブレーク以前から、若手としての実力は認められていたのですが、最近とみに力がつき、


自信が感じられます。


「一つひとつの所作の確かさに裏付けられる空間を掌握する力。


<一人芝居>の巧みさが、古典のストーリーの持つ普遍的なおかしみを補い、


時には増幅させる。


終演後は<繁盛亭名物>のお見送りに飛び出し、記念撮影やサインに律儀に応えていく。


全体に目を配る“親切さ”が幅広いファンの心をつかむ(2009年4月21日朝日新聞)」


落語という芸に対する愛情、可能性を信じる大師匠米朝の偉大さを知り、若


い世代をいかに増やしていけるかを考えておられます。


押し寄せる人気に浮つくことなく、どっしりと構えた姿勢で高座に臨み、


将来の落語家として期待されています。
プロフィール
本名:富谷竜作。茨木市出身。
神戸大学教育学部を卒業し、平成6年桂吉朝に入門、


同年12月に初舞台。
昨年度、天満天神繁盛亭大賞、


文化庁芸術祭新人賞を受賞。
NHK「バラエティ生活笑百科」、MBS「ちちんぷいぷい
などにレギュラー出演中。
来月末から始まるNHK土曜ドラマ「再生の町」にも出
演。
第3部はこの日のメインイベント、桂吉弥氏のトークと古典落語一席です。
なめらかな口調のトークは場内に笑いの渦を巻き起こし、


選ばれた演目は有名な「ちりとてちん」。


あらすじはわかっているのについつい話芸にひきこまれ、



プロの実力を見せつけられました。